マイホーム、それは家族のために一生懸命に働くお父さんの夢だけでなく、ご家族にとっても凄く楽しみな、夢ですね。その夢に向って、一所懸命がんばってやっと手に入れた大切な筈の夢が、人生を某に振ってしまうほど、つらいことは有ません。しかし、土地の中に流れる「磁場」が、勢いを奪ってしまい、肉体だけでなく、意識も蝕み、一つになる筈の家族の心まで、暗闇に迷い込んでしまったケースですが・・・
ある地方都市に住む、Uさんご家族。働き者で、正直を絵に描いたような、Uさんは、学校を卒業し、運送会社に勤め15年。5つ年下の奥さんと、二人の子供に恵まれて上のお子さんが小学校の上級生になる頃、職場でもアパートでもマイホームを建てると言うブームが、Uさんの周りで競うように流れていきました。
奥さんのAさんもパートに出かけ、2年がかりで頭金を作り、さあ土地を決め、お気に入りのお家作りです。そんな時に、ご縁があり土地のご相談がありました。住宅会社の方の薦めで、複数の案件を持ってこられました。中でもこれは、少し古い住宅地ながら、周りも静かで、日当たりもよく、玄関の向きも十分ゆとりの取れる方角にあり、隣接のお宅もゆとりある間取りで、「これならばお勧め!」と言う感じの案件がありました、当初は、ご家族もそれに乗り気でしたが、住宅の方にも夢が膨らみ、もう少し広い土地があればとの気持ちもあったのか、その住宅会社の方が、執拗に「これは掘り出し物ですよ」と言う、広い敷地の案件を持ってこられ、これならば十分庭が取れて、遊びも、家庭菜園も楽しめるとそちらの方に気持ちが、傾いた模様。しかし、格安の割には、広さもあるので、よく調べましょうと、念のため現地に行って見ることにしました。
が、何か分けありなのでしょう、価格以上に広いが、なんとも言えない、じめじめ感。それでいて、スカスカの磁場を肌で感じます。落ち着かない感じなのは、隣接地の木も、勢いがないことからも解る。しかも隣地との境界が、段差があって、上からはくぼ地、下からは崖の危ない感じがプンプンしているので、ここだけは、外す様説得しますが、住宅会社の方の、執拗な攻勢にだんだん気持ちも傾き、そこの土地で家を建てなければ気がすまない模様。絶対にやめたほうが良いとは、申し上げたが、一旦その気になると、どうも思い込みに流れるようなご対応。ならばせめて、磁場の改善と、基礎工事の徹底をお勧めしたが、その住宅会社の方との資金的な面でかなり無理を強いているようで、気もそぞろと言ったところ。設計図を見ても、中身とつりあってない気がするが、不相応なことや、無理な計画は怪我の元と何度言っても、遅かった。
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